2012年4月6日金曜日

天然痘と種痘  おじいさんとの対話2


hima: 前回は、天然痘の予防接種によってどうなるかという病理論を教えてもらいましたが、それによると「天然痘というものは人体が行なう自然良能力による浄化作用であり、その浄化作用を止めるという事は"病気を予約する"ことになる」という説明でした。
それで再確認をしながらもう少し説明をして頂きます。

 これまでの資料により、「種痘によって人類から天然痘という病を撲滅した」という医学の発表が実は、「天然痘は自然に大発生し、自然に終息してしまったのが事実であり、種痘が撲滅に貢献した事実は無い」という証拠によってその欺瞞性が暴露されてしまったのですが、それに対して種痘法の指示派たちは相変わらず、「やはり種痘による予防効果によって天 然痘が消滅したのだ。」と主張し続けるかと思います。この事は予防接種全般に似たような事実が出てきておりますので、重要な問題かと思います。

そこで、事の正否が前者にあるか、後者にあるかは、判定は後に譲るとしまして、ここでは後者の言い分を仮に認めた場合としての、「天然痘が種痘によって抑圧された」後の重要問題を聞いてみました。

おじい:  日本に於ては一八四九年(嘉永二年)痘苗渡来し、一八五八年(安政五年)種痘館が開設され西洋医学所となり、漸次国民一般に種痘を施行する事となったのであります。
そうして種痘によって恐るべき天然痘が免疫となるという事は如何なる理由によるのであろうかという事について解説してみましょう。


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hima: 天然痘が種痘によって予防効果を上げたと仮定してのお話ですね。

おじい:  そうです。種痘がまったく無効だという説ではなく、むしろ種痘の予防効果を前提にしての解説です。そして、これによって人体にどのような影響が及ぶのかを説明することにしましょう。

hima: やはり種痘には良い悪いは別にしても何らかの効力があると認めるわけですね。

おじい: そうです。種痘が全くの無毒物質ならば悪い効果は無いわけですが、そうではないからです。

hima: 種痘とは毒性物質であるのに天然痘が発症しなくなる理由とはなんでしょう?

おじい: それは先回説いたように、種痘によって発 病しないという事は、先ず次の二つの理由を知らなければならないのです。

一、天然痘毒素が解消して無になった場合、
二、天然痘毒素があっても何かの理由で発病しない

というこの二つの理由が考えられます。

hima: これは、人体には天然痘毒素というものを産まれながらにして保有しているという説から来るわけですね。

おじい: はい、元来人間は生れながらにして先天的に種々の毒素を遺伝として保有しています。即ち天然痘、麻疹(はしか)、百日咳等の発症原因となる病原毒素です。
特に天然痘毒素 (略して然毒と称す)は悪質なるがゆえに怖れられています。

hima: それでは天然痘はいかなる理由によって発病するのでしょうか?


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おじい: それは人体に於ける自然浄化作用によるのでありまして、浄化作用のため然毒が体外へ排除されようとして全身的皮下一面に集溜されます。
すなわち「内部から外部へ向って圧出される」のですが、これが発疹であります。
それ故に発疹の粒形一つ一つが破れて膿汁が排出されるのを見ても明かであります。その際の高熱は毒素を排除し易くするが為の自然溶解作用なのです。
 
hima: では種痘というものが起こす本質的な作用とはどのようなものでしょうか?

おじい: それは、この然毒の自然排除作用を停止させるのであります。すなわち浄化作用を薄弱にさせてしまうのです。
言い換えますと陽� ��である状態を陰性化の状態にしてしまうものです。

hima: 人が自然に持っている「浄化力を後退させる働き」というわけですね。するとその結果どうなるのでしょうか?

おじい: このようにして、排除力を失い陰性化した然毒即ち陰化然毒は体内に残存する事になります。

hima: それならば、その残存した陰性然毒はどうなりますか?

おじい: これがあらゆる局部に集溜固結し、種々の病原となります。そればかりか、全身的機能をも衰弱させてしまうのですから、それが「体位低下」となり特に婦人の妊孕率低下にまで及び人口問題の原因ともなるのです。


ネジや釘の違いは何です

hima: なるほど。もし種痘による影響があるとしたら、近代になって、出産率の低下問題や青少年の体力低下問題などに関係しているという研究がなされると、この種痘ばかりか予防接種全般の見直しを真剣に検討しなければならない時期が来るのでしょうね。

おじい: これはもう半世紀以上も前に説いている事ですが、ずいぶん時が経ってしまいました。それでも人類はこの予防接種の見直しから医学全般の見直しを始めなければならない時期に遭遇せざるを得ないはずです。

hima: 医学全般の見直しですか?それは人類にとって非常に大きな変革を体験することになると思います。なぜなら今は誰しもが「医学は進歩発達している」という思い� ��抱いているからです。

おじい: それは無理もないことです。こういう根本の原理を知らされていなかったのと、時期が来なかったからです。

hima: 時期ですか?

おじい: そうです。この時期というのが実に幽玄微妙な関係になっているからです。

hima: それについて詳しくお願い致します。

おじい: このことについてはもう少し先に行ってから解説してみましょう。その前に天然痘から始まった人体の浄化作用と病気の原理、そして近年になって台頭してきた「病原細菌説」の解明をしていきたいと思います。


hima: そうですか、その天然痘撲滅宣言後に、人類は他の感染症を撲滅することは現在まで不可能だったのですが、それどころか最近は「魔法の弾丸」と言われ感染症に対する救世主と思われていた抗生物質がまったく効かない細菌が続々と登場して来たのですが、それらの解決方法などもあるのでしょうか?

おじい: すべては自然の法則によって生み出されてきたものですから、解決は可能なわけですが、そのためには今までのいろいろな常識論を崩さなければならなくなります。それには一度白紙になって頭の切り替えができるかどうかが鍵となるでしょう。

hima: そうなるには極限にまで追いつめられた時に誰でも認めざるを得ないでしょうが、今は一つの論� �して聞いておきます。では次回にまたよろしくお願い致します。



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